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画家 宮地志行
遺作展の記録


2014年3月 梅野記念絵画館
友の会「アートの風」第70号に
宮地志行が紹介された。

PDF(1MB)

宮地志行。知らない名前だった。
先日、 丸山晩霞の資料を持っている
ということで、その孫にあたる人から
連絡をもらった。
その資料はホームページでも見ること
ができるというので、早速開いてみたが、
私はその資料よりも宮地志行の
作品に目を見張った。

作品をいくつか紹介してみるが、その
実力は相当なものを秘めていたと判る。
冒頭に記した資料には、 当時の画壇
における重要人物との関係を
示すものも多くあるのだが、
残念ながら45歳で早世したため、
志行は世に出ることができなかった。

死後も1994年に故郷瑞浪市で遺作展
が開催されたのみである。
 
日本水彩画会の創立に参加し、
太平洋画会会友であった志行は、
私にとって無縁な存在ではない。
今年は太平洋画会(現太平洋美術会)
創立110周年にあたっていて、
志行のことを紹介するにはいい年である。

私がこの紙面を担当するのは
今回が最後になった。
志行に出会ったことを書くことができて
幸連であった。
(学芸員:佐藤聡史)


宮地志行(みやち・しこう)
1891年岐阜県土岐郡日吉村(現瑞浪市)生。
本名景樹。

18歳で上京、岡精一に師事。
中村不折、高間惣七にも学ぶ。
1913年日本水彩画会創立に参加。
ラジオ雑誌、時事新報、
雑誌「少年」、「少女」、「主婦之友」
などの挿絵を担当。

1930年太平洋画会会友推挙。
1933年銀座で個展開催。
1936年病没、享年45歳。

油彩、水彩のほか、
郷土の半原人形浄瑠璃で使われる
操り人形の製作なども手がけた。
1994年に瑞浪市総合文化センターで遺作展。
(資料提供:宮地完行氏)

と書かれている。

梅野記念絵画館
http://www.umenokinen.com/index.html
日本水彩画会
http://www.nihonsuisai.or.jp/outline.html
太平洋美術会
http://www.taiheiyobijutu.or.jp/

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